舞波卒業・・・

Berryz工房初日市原の単独紺は、セットリストはオールBerryz工房の曲でとても満足のいくいい紺だった。


しかし・・・。

「ここで一つお知らせがあります。2004年3月3日の結成以来、8人でがんばってきたBerryz工房ですが、10月2日のコンサートをもちまして、石村舞波さんがBerryz工房、及びハロープロジェクトを卒業することになりました。」


キャプテンから「一つお知らせがあります」とアナウンスがあったとき、次のシングルの発売の告知かと思っていた。「2004年3月3日の結成以来」と聞いたとき今日は何かの記念日かと考えを張り巡らせた。「8人でがんばってきたBerryz工房ですが・・・石村舞波さんが・・・」と聞いて僕は膝が崩れ落ち、前の席の背もたれにしがみついた。Berryz工房卒業、そしてハロープロジェクトからの卒業。ハロプロからの卒業とはつまり引退・・・。
一瞬福田明日香のことが頭をよぎった。明日香も娘。がこれからというときの卒業。時代や立場が違うので単純に比較はできないけど。
キャプテンが発表をしているとき、他のメンバーは舞波を見ることなく無表情だった。敢えて表情を殺していたのかもしれない。


舞波の口からは


「ふつうの中学生に戻ります / これからは学業に専念します」


とのこと。


舞波も取り乱すことなく、淡々と話す。言ったあと心なしかすっきりとした表情になったと僕は感じた。ファンの前で発表することができたからだろうか?


僕は普段桃子や友理奈ばかり見ていて、あまり舞波のパフォーマンスを見ていなかったのが正直なところ。しかしこんなに悲しい気持ちになるのはなぜだろう?発表直後の2〓3曲はなかなかテンションがあがらなかった。しかし、ベリっ子たちが笑顔を見せてくれるのに、僕が悲しい顔をしている場合じゃないと思い、テンションをあげていった。いや、自然にあがっていったと言うのが正しいかもしれない。


アンコールでは自然に「ま・い・は!」と舞波コールが起きた。夜公演の方が昼公演よりアンコールの時間が長かった。夜公演のアンコール明けの舞台には7人。キャプテンが居なかった。
茉麻が言った。


「キャプテンの清水さんは頑張りすぎて出られないので、この7人でやります」


客席がざわつき始めた。
雅に寄りかかりながら、キャプテンが出てきた。キャプテンが居たのに茉麻が「7人で」といってしまったわけだ。ファンやメンバーから、佐紀ちゃんが居ることを告げられ苦笑いしているときに、横の桃子が


Berryz工房は8人なので、この8人でやります♪」


とフォロー(おそらくアドリブ)を入れた。


その時ハッと思った。そうだ、僕はこの8人のBerryz工房が大好きなんだと。だから、好きだけど推しとまでは言えない舞波の卒業がこんなにも悲しく感じるのだろうと。
アンコールの ByeByeまたね では、歌詞を噛み締めていたら涙がこぼれた。連番のbzkbさんにわからないように汗を拭うふりをして涙を拭いていたのだが、bzkbさんにはわかっていたようだ。




卒業そして引退の決断をするには相当悩んだと思う。舞波の両親やいろいろな人に相談したと思う。
まだ中一。今ならまだ学業にも専念できる。勉強が好きな舞波ならできるよ。


と応援したいところだけど、まだ僕の中で気持ちが整理できていない。7人でのBerryz工房なんて想像できない。想像したくない。「Berryz工房は永遠にこの8人で活動する」と錯覚していた自分が居る。でも現実なのだ。


あと3週間しかない。大阪・愛知は残念ながら都合で行くことができない。東京は夜公演には間に合わせるように行くつもり。
それまでには自分の気持ちの整理をつけたいと思う。
舞波に、笑顔で「卒業おめでとう!」って言えるように・・・。
舞波の、Berryz工房最後の勇姿を見届けるために・・・。